- この記事でわかること
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- 「ブルーライトが体に悪いは嘘」の真相
- ブルーライトの正体と影響
- ブルーライトの対策方法
ブルーライトが悪いは嘘?学会の論文はないって本当?
「ブルーライトは見ることで体内時計が乱れて睡眠障害に繋がり、また加齢黄斑変性や眼精疲労のリスクも高くなります。」
このようなブルーライトの悪影響が考えられていましたが、実際はブルーライトの直接的な影響は無く、嘘ではないか?という情報もあります。

ブルーライトカットの製品を売るための商法と言われることも・・
その結論を言うと、実は現在のところまだ立証されてないので嘘とも本当とも言い切れません。
医学的な研究や検証はすでに始まっているのですが、論文としてはまだ発表されていないのです。
動物実験データや疫学データはあるものの、ブルーライトが悪影響である公式な発表は出ていません。
そのため様々なデータをもとに公開されているブルーライトの研究結果を参考にしているのです。
ブルーライトが目・身体に与える影響
ブルーライトは目に入ってくるものですが、影響は目だけでなく身体にまで及びます。
目に与える影響
疲れ目・眼精疲労
ブルーライトは光の波長が小さくて細かいので空中の埃によってチラチラと拡散します。
その影響がパソコンやスマホの画面のピント調整を邪魔するので、眩しさやチラつきを感じさせて目の疲れへと繋がるのです。

目の筋肉もピント調整で疲れます
長時間見続けることで疲れがたまり眼精疲労になると様々な眼病を引き起こします。
網膜のダメージ
ブルーライトはエネルギーが強いので、角膜や水晶体に完全には吸収されません。
そのため網膜に直接的なダメージを与える可能性が高いのです。
ある薬科大学の研究では、網膜細胞にブルーライトを照射すると、細胞内の光を受けるタンパク質が異常に凝集することが分かりました。

細胞内でストレスを感じているのです
タンパク質が凝集すると免疫系、内分泌系など様々な細胞の機能低下に繋がり、視力低下や眼病の可能性も高くなります。
黄斑変性症
ブルーライトのダメージが網膜の中心部にある黄斑に達することで、視力低下を引き起こすことがあります。
ダメージの蓄積により黄斑変性症になってしまうと物がゆがんで見えたり中心部がぼやけて見えたりします。
紫外線に次いでエネルギーが大きくて刺激性が強いブルーライトによって網膜も黄斑も傷つけられてしまうのですね。
肌への影響とスマホ焼け
スマホは電車の中や寝る前などいつでも操作できて目から近距離で操作するのでブルーライトの影響も大きくなります。
ブルーライトは紫外線に近い強力なエネルギーを発しているので、目だけでなく肌にも悪影響があるのです。

内側からじわじわダメージが蓄積されます
肌への浸透性が高く、ほぼ無自覚のまま内部から悪影響を与えて、乾燥や色素沈着を引き起こします。
肌細胞を変色させることも研究で明らかにされたので、シミやくすみなどの肌の老化を招いてしまうのです。
- スマホ焼け?
- ブルーライトが肌に当たって色素沈着・変色が起きることをスマホ焼けと言います。
最近のUVカット製品は、紫外線のみでなくブルーライトもカットできるものが増えてきたので、スマホ焼けが注目されている証拠です。
脳への影響と睡眠障害
ブルーライトの強い光は網膜に達するとそのまま脳へもダイレクトに伝わるのです。
すると神経細胞の興奮や抑制を伝達するアドレナリンや、心のバランスを整えるセロトニンなどのホルモンを刺激します。

網膜のすぐそこに脳があるので影響を受けてしまいます
すると精神状態が乱されて心が不安定になり、落ち込みやすくなったりイライラしたりといった症状が出てきます。
さらに、長時間ブルーライトを見ることでメラトニンという睡眠に必要なホルモンが分泌されにくくなるのです。
- メラトニン
- 入眠しやすくなるためにメラトニンは必要で、質の高い睡眠を促してくれます。
メラトニンが不足することで、体内時計が狂って自律神経が乱れます。
すると眠りが浅くなったり寝つきが悪くなったりして睡眠障害へと繋がってしまうのです。
ブルーライトへの対策
ブルーライトカットレンズ(PCメガネ)
ブルーライトの対策として最も手軽にできるのがメガネです。
メガネであればどこでも場所を問わずにパソコン、テレビ、スマホなど全てのデバイスで使用可能。
専門店では25%カット、38%カットなど、その人の使用レベルに応じたメガネを選べるようになっています。

仕事中はライトブラウン、寝る前はイエローブラウンなどレンズの色にも種類が多数
販売されているメガネの多くは反射型か吸収型です。
レンズは濃く濁った橙色が一般的ですが、よりオシャレに使えるように薄く色がかっているタイプやほぼ透明なメガネもありますね。
濃いほどブルーライトのカット率は上がります。
- PCメガネは本当に効果があるの?
- 目の疲れや目がチカチカするような不調が軽減された人が多いです。またメガネを外して画面を見ると光が目に突き刺さる感覚を覚えるので、保護されていた実感が得られます。
寝る前にスマホ・PCを見ない
これは一番有効的です。寝る前にそもそもスマホやパソコンを見なければ目や脳への影響が出ません。
寝る準備に入ってからはスマホなどは充電して所定に場所に置き、枕元から離しておきましょう。
夜の暗い部屋で明るい画面を見ることが一番目に負担がかかり、活性酸素も増えて視力の低下に繋がります。
ディスプレイの明るさを下げる
ディスプレイの明るさを下げるのも効果的です。
ブルーライト自体は発光されますが、明るさ全体を下げているのでブルーライトも軽減できます。

一段階下げると一気に目も落ち着きますよ
最初は暗いと感じるかもしれませんが次第に慣れてきます。見にくいと感じない程度まで下げると良いですね。
液晶フィルムを張る
メガネが煩わしいという方は液晶に張り付ける専用フィルムもあります。
パソコン用・スマホ用どちらも発売されているので、使用頻度が高い方はフィルムも検討してみてください。
大手ショッピングサイトでは1000円~6000円ほどで売られており、ブルーライトカット率と比例して値段も高くなっていました。
ルテインを摂取する
目にブルーライトを当てないという外的な保護の仕方を紹介しましたが、内側からのケアとして効果的なのがルテインです。
- ルテインのブルーライトへの効果
- 目に含まれるルテインがブルーライトを吸収(カット)してくれます。
- ルテインは加齢に伴って減る
- 加齢に伴うルテインの減少は避けられません。そのため高齢になるとルテインが減ってブルーライトのダメージを受けやすくなります。
ルテインが含まれる食材をたくさん食べて摂取するのも可能ですが、毎日の食事に摂り入れるのはなかなか大変です。

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