- この記事からわかること
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- 認知症は予防が難しい
- 最近の研究でルテインが認知症予防に効果的なことが分かった
認知症・アルツハイマーの原因・仕組み
認知症は、様々な理由で脳の細胞が死んでしまったり、うまく働かなかったりすることで脳に障害が起きてしまい発症します。
人の精神活動や身体活動を正常にする司令塔である脳の異常なのです。
- 病名ではない?
- 認知症は病名ではなく「症候群」です。医学的にまだ解明されておらず原因もはっきりしていない状態ということですね。
何らかの原因で脳の神経細胞が壊れてしまうのですが、なぜ壊れるのか全ては明らかになっていません。
また、血管や内科的疾患が原因の認知症もあります。
アルツハイマー型認知症
認知症全体の半分以上の約63%を占めています。現在でもどんどん増加しているアルツハイマーは、男性よりも女性に多く発症します。
- 正式名称
- 正式名称は、「アルツハイマー病による認知症」または「アルツハイマー病による軽度認知障害」といいますが、長いので一般的には略されています。
アルツハイマー型認知症は、脳に特殊なたんぱく質が溜まることで神経細胞が壊されて死んでしまうため起こると考えられています。
なぜたんぱく質が溜まるのかは明らかにされていません。
これにより脳全体が委縮してしまい身体の機能も低下していくのです。

症状は何年もかけてじわじわ進行していきます
記憶障害が進行して日付や曜日が分からなくなり、仕事の要領も悪くなって生活に支障が出てきます。
レビー小体型認知症
アルツハイマーの次に多く、こちらは男性の発症率が女性の約2倍です。
- 初期から異変が起きる
- 視覚を司る後頭葉に異変が起きるので、初期の段階で物忘れよりも幻視がみられる場合が多いのです。
なぜレビー小体が蓄積するのかは明らかになっていません。
人物誤認、動作が鈍くなったり、転倒したりといった症状も出ます。
また、調子が良いときと悪いときを繰り返しながら進行していくので、正常に活動できているときもあるのです。

周りには手を抜いていると思われてしまいます
しっかりできるのにやらない、といった印象を付けられてしまうこともありますね。
脳血管性認知症
脳の細胞に酸素や栄養が送られなくなるので、細胞が壊れてしまい認知症を引き起こすのです。
- 予防ができる
- 高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を治療することで脳血管性認知症は防ぐことができます。
予防や治療が可能な認知症なので、普段の生活を整えて健康的に過ごすことが重要です。

自分の乱れた生活が原因で認知症を引き起こすのは嫌ですよね
前頭側頭型認知症
タンパク質の変化・蓄積が関連すると言われていますが、なぜ起きるのかメカニズムは分かっていません。
- 影響は甚大
- 前頭葉と側頭葉が萎縮するので、同じ行動を繰り返したり身勝手な行動が出たり、言葉が出ない・意味が分からないなど行動が社会性に大きく影響します。
進行が速く、発症から6~8年ほどで寝たきりになってしまうこともあるのです。
本人の自覚がないことが多いので、周りが様子を観察して、これまでとは違う異常な行動をするようになったと感じたら医師に相談しましょう。
ルテインによる認知症・アルツハイマーの予防効果
ルテインは、緑黄色野菜などに多く含まれるカロテノイドの一種です。これは、黄・橙・赤などを示す天然色素のことですね。
目に対して優れた抗酸化作用を持ち合わせていますが、最近では認知症やアルツハイマーの予防にも繋がるという研究が発表されました。

ルテインは脳細胞にも一定量存在しています
脳細胞の劣化や老化、死滅を引き起こす活性酸素を、脳に存在するルテインの抗酸化作用によって除去してくれます。
- ルテインで脳細胞を守る
- 脳細胞の劣化を防ぐことが認知症の予防につながります。
研究内容(実験の詳細)
※認知症やアルツハイマーの人は、健康な人と比べて赤血球に「過酸化リン脂質」という酸化した脂が多くなります。
この実験の結果により、ルテインは認知症・アルツハイマーの予防に効果的だと判明したのです。
ルテインを摂取して赤血球の有害な脂を除去、ルテイン濃度を一定にすることで、脳の老化を防止して認知症を防ぎます。

脳の活性酸素を除去して健康を維持します