「目、赤いけどどうしたの?」
「ふと鏡を見たら目が赤くなっていた!」
「1日の終わりはいつも目が赤い」
だれもが一度は経験したことがある目の充血ですが、目の充血の原因は様々です。
こちらのページでは、目が充血する原因やその時の症状、予防法などについてまとめています。
目が充血する(赤くなる)原因・仕組み
外部からの刺激
砂埃が舞ったときに目にゴミが入ったり、不衛生な部屋のハウスダストが付着したりすると目が充血します。
すぐに水や洗眼液で目を洗ってゴミを流すか、反射的に涙の分泌が促進されるので目を閉じてジッとしていましょう。
激しくこすってしまうと目の角膜を傷つけて充血以上の病気に繋がりかねません。
炎症・アレルギーや感染症
花粉や細菌が目の粘膜に侵入すると、神経や血管が刺激されます。
血管が刺激されて膨張すると充血が起きてしまうのです。かゆみや涙を伴うことも多いですね。

花粉症だと白目が真っ赤に充血していますね
また紫外線を浴び過ぎたり目をこすり過ぎたりしても、角膜を傷つけて炎症を起こし充血してしまいます。
目の疲れ・乾き
長時間のパソコン作業や睡眠不足で目が休めなかったとき、部屋が乾燥していて目が乾いているときも充血を起こしやすいです。
この時は目の周りの筋肉も緊張していて疲れが溜まっています。

寝不足の時は目が真っ赤になりますよね
筋肉が疲れているとき、目に栄養や酸素を多く取り込もうと血管が膨らむことで充血します。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズをしていると水分がレンズに吸収されて目が乾き、ドライアイ状態になることで充血します。
またレンズが汚れていたり異物が付着していたりすると、不快感を感じて炎症反応を起こし、血管が膨らんでしまいますね。

毎日の正しいケアが大切です
ストレスや緊張
激しくストレスを感じすぎてしまうと自律神経が乱れます。
それにより、交感神経が優位になると常に体が緊張状態になり、目の神経や筋肉も休めません。
すると血管も活発になってしまい、血流も乱れて充血を招くのです。
目が充血する(赤くなる)のと関連する症状・眼病
ドライアイ
現代病であるドライアイは、目が乾燥して涙の膜が途切れてしまう病気ですが、症状の一つに充血があります。
結膜下出血
白目の中に赤い点があるように見えます。悪化すると白目の全ての部分が真っ赤になる病気です。
これは結膜の下にある血管が破れて内出血を起こした状態で、痛みや痒みはありません。
くしゃみや咳でなることもあれば、目のこすり過ぎや水中メガネの圧迫など様々な原因があります。
強膜炎
眼球の一番外側にある強膜が炎症を起こして、紫がかった赤色に充血します。
原因は分かっていませんが、糖尿病や関節リウマチなどと合併して起こる場合が多いです。
結膜炎
細菌やウイルスに感染して目が腫れたり充血したりする病気で感染力もあります。
炎症を抑える点眼薬や細菌の感染を予防する抗生物質の点眼などの治療を行って完治を目指しますね。
ぶどう膜炎
眼球にある虹彩・毛様体・脈絡膜を合わせて総称したのがぶどう膜です。
ぶどう膜炎の中でも、虹彩や毛様体の炎症が強いときは白目が充血します。

ぶどう膜炎は血管が多くて炎症が悪化しやすいです
ウイルス感染や細菌によってぶどう膜炎を引き起こすので、目を清潔に保って予防してください。
アレルギー性結膜炎
花粉症やハウスダスト、ペットの毛などで目が汚染されると充血するアレルギー性の結膜炎で、通常の結膜炎とは異なり人に移りません。
充血の他には目のかゆみや涙目、まぶたの腫れもあります。

花粉の時期は辛そうですよね
目の知覚神経などを刺激して充血を起こすので、アレルギーを抑える点眼薬で炎症を沈めます。
流行性角結膜炎
はやり目とも呼ばれるこの病気は、アデノウイルスの感染による結膜炎です。感染力が高いので患者が触ったものからでも移ります。
結膜の充血や目ヤニ、涙目、異物感などが症状として現れて、抗菌点眼などで治療をすると2週間ほどで落ち着きます。
目の充血の予防・対処法
目を清潔に保つ
目に異物が入ったり汚れた手でこすったりすることで炎症を起こし充血に繋がるので、目はいつも綺麗にしましょう。
洗眼液で洗うのも良いですし、目を閉じて涙の分泌を促すもの効果的です。
コンタクトレンズは様子をみる
洗浄が足りないコンタクトレンズを付けると汚れや痛みから充血を起こしますし、合わないレンズも同じです。

しっかりこすり洗いをしてください
毎日洗うのが面倒であれば1日使い捨てタイプを選ぶようにしましょう。
12時間以上付けているのも良くありません。目の乾燥や筋肉の緊張が続いて充血の原因となります。
休息をしっかり取る
目の休息はもちろんのこと、睡眠も十分に取ってください。
睡眠不足により目の機能に修復の時間を与えないことで、炎症や活性酸素の発生を促進してしまいます。
マッサージをして緊張を和らげる
目の周りの骨やこめかみをマッサージして血流を促進します。
筋肉の緊張が和らいで血流が改善することで目の充血も落ち着きますね。
普段から疲れを感じたらマッサージをして事前に予防しましょう。
目を潤す
目の乾燥を防いで、傷つきや細菌の感染がしにくい状態を作ります。
まばたきを意識したり、部屋の湿度を50~65%に調整したり、エアコンの風力を弱めるのも効果的ですね。
アイメイクは適度に
アイメイクが目に負担をかけて充血が起こることがあります。
眼球寸前に引くアイラインや、つけまつ毛の糊は目に入ると痛みや充血を起こし炎症することも。

化粧が上手くいっても目が赤いとキレイとは言えません
栄養補給
目を酷使した時は目に十分に栄養が送られていないので、充血が治りにくかったり血管に異常が起きたりしてしまいます。
規則正しい生活を送り、野菜の栄養をしっかり摂って目にも十分な栄養素が行き渡るように過ごしてください。
特に現代の生活ではブルーライトを浴びることが多いので、この対策も必要になります。