目が疲れていたり、ドライアイになっていたりすると光がまぶしく感じることがありますよね。
こちらのページでは、光がまぶしいと感じる原因やその時の症状、関連する眼病や予防方法などについてまとめています。
光が眩しく見える原因・仕組み
角膜の傷によるもの
目に光が入ると、虹彩が伸縮して光の量を調節してくれます。暗い場所だと瞳孔が大きくなり、明るい場所だと小さくなりますよね。
しかし、目が乾燥していたり角膜に傷が付いていたりすると、涙の膜が壊れて表面がガタガタの状態です。

正常な目なら表面は滑らかです
そこに光が入ってくるとデコボコの表面に乱反射してしまうのでまぶしさを感じてしまうのです。
光が真っ直ぐではなく、屈折して網膜の数か所に反射するので強い光を浴びているように感じますね。
コンタクトレンズの使用
コンタクトレンズを長時間付けていると涙の水分が奪われて乾いたり、角膜に傷が付いたりします。
毎日長時間付けていると目が傷を治癒する時間がないので、傷がどんどん悪化してしまいます。
そのため光が眩しく感じてしまいますし、コンタクトを外したら余計に眩しいという症状も起きます。
ストレスの影響
目の眩しさにストレス?と思いますが、実は深い関わりがあるのです。
目の中に入る光を調節しているのは自律神経が関わっており、この機能が低下していると瞳孔が収縮しません。
瞳孔が開いたままなので、通常より多く光が入り眩しく感じてしまいますね。

ストレスの溜めすぎは害しかありません
原因はストレスが多すぎるため、それに抵抗するための副腎ホルモンが多量に使われてしまうからです。
副腎ホルモンが無くなると瞳孔調節がうまく出来ません。
光が眩しく見えるのと関連する眼病
ドライアイ
目の乾燥が招くドライアイは、目の膜が途切れたり不安定な状態なので外部からの光が乱反射します。
光が多方向から入り強いまぶしさを感じてしまいますね。
角膜炎
黒目部分である角膜が傷ついて細菌やウイルスに感染することで炎症が起きる病気です。
角膜を保護する膜に支障をきたして見えにくさやまぶしさを感じます。
白内障
水晶体のたんぱく質が白く濁るのが白内障。水晶体がまだらに濁った場合は目に入る光が網膜にうまく屈折しません。
乱反射することもあり、目を開けられないくらいまぶしいと感じてしまいます。
緑内障
視野が狭くなったり視野の一部が欠けたりする緑内障ですが、まぶしいというのも緑内障の症状です。
目の傷に心当たりがないのに光が急にまぶしくなったと感じた場合は緑内障の可能性があります。
ぶどう膜炎
目の中にあるぶどう膜が炎症を起こし、かすみがかって見える・飛蚊症・不快なまぶしさなどの症状が現れます。
- ぶどう膜とは
- 眼球の中心を包み込むように広がっている「脈絡膜」「毛様体」「虹彩」をまとめて呼ぶ総称です。
まぶしさとともに飛蚊症がみられるとぶどう膜炎の可能性もありますね。
自律神経失調症
過度なストレスで自律神経が乱れて瞳孔が開いてしまうのは自律神経失調症の症状の一つです。
ストレスを抱え込み過ぎて副腎ホルモンが減少しているので、これ以上ストレスを増やさないようにしてください。
まぶしく感じるのを予防・対処法
目を保湿する
目に傷がつかないように保湿して涙の膜を正常にします。
保湿用の目薬と使用して、部屋の湿度を60%ほどに保ちましょう。目にホットタオルを乗せて油膜の分泌を促すもの良いですね。
目を清潔に保つ
コンタクトレンズは毎日綺麗に洗浄して、長時間使用は避けてください。
汚れた手で目に触れたり、化粧品が目の中に入ったりするのも不衛生で目の傷に繋がります。
洗眼液を使用して、気づかない小さなゴミや汚れを浮かび上がらせるのも効果的です。
紫外線・ブルーライトの対策
外に出るときは紫外線を直接見ないようにして、サングラスや日傘で日光から守ります。
ガラスや白い壁に反射する日光にも紫外線は含まれるので直視しないようにしてください。

目の老化が進んでしまいます
またパソコンやスマホのブルーライトも水晶体や網膜に悪影響を与えます。機能が低下してまぶしさを感じることがあるのです。
ブルーライトカット対策として、専用メガネやパソコン・スマホに直接張るシートタイプもあります。
目をこすらない
目にゴミが入ったときにゴシゴシと強くこすらないようにしてください。
こすることでゴミが角膜や結膜を傷つけて、そこから光の乱反射に繋がります。

視力障害に繋がることもあるのでこすってはいけません
反射的に涙が出てきてゴミを洗い流そうと機能するのでまばたきをしてサポートしましょう。
辛いときは水や洗眼液でゴミを流しても良いですね。
ストレスを溜めない、無理しない
ストレスを溜めることで起きてしまうまぶしさを予防するため、にストレスを溜めない生活を意識してください。
中々難しいかもしれませんが、スポーツや音楽鑑賞などの趣味や生きがいを見つけて気持ちのリフレッシュをします。
また砂糖類などの甘いものを摂ると症状が悪化するので控えるようにしてください。