こちらのページではドライアイの人が知っておきたいコンタクトレンズの知識について解説しています。
「コンタクトを装着したままできる対策は?」
「ドライアイに良いコンタクトや洗浄液の選び方は?」
「カラコンはダメ?」
このような疑問を持っている人はぜひ最後まで読んでみてください。
コンタクトをつけていてもできる3つのドライアイ対策
ツボ押し・マッサージ
目の周りのマッサージをすることで血行が促進されて涙の分泌がスムーズになります。
ドライアイに効果的なツボもたくさんあるので、優しく押すことで新しい涙が出やすくなるのです。
またドライアイで疲労が溜まった目の神経や周りの筋肉をほぐしてあげることも効果的ですね。
ツボ押し・目のマッサージの具体的なやり方については「ドライアイ・疲れ目・眼精疲労に!1分で覚えられるツボ・マッサージ」で詳しく解説しています。
蒸しタオル・ホットアイマスク
目を温めることで、眼球に広がる毛細血管までの血流が改善されて、涙腺や目の周りの筋肉の働きが活発になります。
血流に乗って酸素が運ばれてくるので、酸欠を予防してドライアイ対策に繋がるのです。
目が温まると、目の乾燥を防ぐための油分を分泌する「マイボーム腺」の詰まりを解消できるので、油分が正常に分泌されて乾きを防ぎます。
時間や最適な温度、やり方二ついては「目は温めろ!蒸しタオル・ホットアイマスクで疲れ目・ドライアイを改善」を参考にしてみてください。
目薬
普通の目薬ではなく、ドライアイに効果的なコンタクト用の目薬を購入しましょう。
涙液と同じ成分を使っていたり、ヒアルロン酸ナトリウムを配合していたりとドライアイの目に配慮して乾燥を防いでくれます。

ただし、目薬の使い方には十分注意する必要があります
当サイトのドライアイ対策では、眼科で処方された以外の目薬の使用はあまりおすすめしていません。
理由などについては「ドライアイは市販目薬で悪化する!一時的な対策の危険性」をご覧ください。
ドライアイの人のコンタクト選び
- Point
-
- 酸素透過率が高い
- レンズの含水率が低い(高すぎない)
- ハード>1Day>2Weekの順でおすすめ
酸素透過率が高いほど通せる酸素の量が多いことになります。
コンタクトをしているときは、角膜に異物を乗せているのと同じなので、酸素が届かずに欠乏することがあります。

視力低下の原因にもなります。
酸素が足りずに角膜内皮障害が起きると、角膜の細胞が死んでしまうのです。
眼球の中には血管を通して酸素や栄養が送られますが、角膜には血管がないので空気から直接酸素を補うのですね。
目の表面にある涙液層から酸素を届けるので、眼病予防のためにも酸素透過率の高いコンタクトを選びましょう。
50%以上は高含水で、それ以下が低含水のコンタクトですね。

ハードコンタクトは水分が含まれないので、含水率はソフトコンタクトレンズのみに使われる言葉です。
ドライアイの人は目が乾燥しやすいので高含水のコンタクトレンズを選ぶべきかと思いますが、実は逆です。
高含水のコンタクトでも長時間つけているとどうしても乾いてきます。するとレンズの潤いを取り戻すために眼球にある涙を吸収してしまうのです。
高含水コンタクトは水分を多く必要とするので、涙がたくさん奪われてしまうことで目が乾きやすくなります。
普段コンタクトをつけて生活している方は、逆にドライアイが悪化してしまうので高含水のコンタクトは避けてください。

多くの水分を必要としないため涙を吸収しにくい低含水のコンタクトがおすすめです。
ハードコンタクトレンズは目の酸素透過率が高く角膜障害の心配が少なくて済みます。
そして水分を含まないので涙を吸収することがなく、乾燥に強いのが特徴です。

着け心地が良くないかもしれませんが、自然と慣れてきます。
どうしても目がゴロゴロして違和感がありソフトコンタクトレンズにしたいという方は1Dayタイプにしましょう。
ソフトコンタクトの場合、綺麗に洗浄したつもりでも汚れが残りやすく、ドライアイが悪化してしまうこともあります。

水分を保持しているので汚れが付きやすいのですね。
そのため毎日新品を使用できるように1Dayタイプのコンタクトがおすすめです。清潔ですし使い心地も問題なし。
2Weekコンタクトに比べると割高になりがちなのが難点です。

もったいないからと1Dayタイプを何日も使用するのは絶対にやめましょう。
どうしても2Weekコンタクトを使用したい場合は、ドライアイ用のコンタクトを選びましょう。
酸素透過率が高く、含水率が低いもので、汚れが付きにくいタイプが発売されています。
医師と相談しながらドライアイの程度を確認しつつ、最適なコンタクトを選んでください。
【期間別】ドライアイのおすすめコンタクトレンズ一覧
【1day】1dayアキュビュートゥルーアイ
コンタクトをしていても裸眼を同じくらい酸素を届けられます。その酸素流量率は裸眼時に比べて約98%を実現。
さらに独自技術によって、まぶたや角膜と同じくらいにレンズの表面をなめらかにすることができた自然の状態を保ちます。
【2week】バイオフィニティ
従来のソフトコンタクトに比べて、7倍もの高い酸素透過性を実現した目に優しいコンタクトレンズ。
レンズの素材そのものが高い保水性を持っているので潤いが長時間続き、フィット感もあるのでつけ心地が良い。
厚さを抑えて先端部が丸くなめらかなので扱いやすく、汚れも防いで清潔感をキープ。
【ハード】メニコンZ
酸素透過性を高レベルに保ちながら、コンタクトの強度低下を抑制した次世代のハードコンタクト。
より快適に装着できるように、軽くて薄いスリムなレンズになり、全面非球面カーブで構成されたレンズは角膜への圧迫を軽減します。
乱視矯正力もあり紫外線もカットする高性能なコンタクトレンズです。
ドライアイとコンタクトに関するQ&A
カラコンは使ってもいい?
ドライアイの人がカラコンを使用することはおすすめしません。
カラコンはソフトコンタクトレンズで、乾いてくると涙を吸収してドライアイが悪化してしまうことがあります。

自己判断は危険です。
まずは眼科医にカラコンをしてよいか判断してもらいましょう。
自分のドライアイの程度でカラコンが大丈夫なのか判断できるのは医師だけです。
ドライアイの人向けの洗浄液はある?
ただドライアイの人におすすめしたい成分が入っているものや、効果が優れているものはあります。
過酸化水素の消毒力が高く、たんぱく質や脂質の汚れも落とすタイプがあり、清潔で目に優しいです。
またレンズに潤いを与えてくれる成分が配合されていると、つけたときに新品のような心地よさを得られます。
消毒力や保湿力を重視してドライアイ対策できる洗浄液を選びましょう。