目が乾く(乾燥する)原因
パソコン・スマホの使い過ぎ
パソコンで仕事や勉強をする人は多いですよね。
集中して画面をじっと見て考え事をしていたら、なんだが目がしぱしぱして瞬きしづらくなりませんか?
スマホも同じです。今やスマホではパソコンと同じように作業ができて動画も見ることができます。
- スマホ依存症
- 気づけばいつもスマホを見ている、寝る寸前までスマホでSNSをする、そういう行為で目はいつも乾燥しています。
エアコンの使用
オフィスでは出勤してから帰るまでずっとエアコンが付けっぱなしということも多いですよね。
家の中でも夏や冬にはエアコンでの室温調節が欠かせません。

肌の乾燥を気にして保湿クリームを塗ることがあっても、目の乾燥は進む一方です
コンタクトレンズ
コンタクトレンズを付けていると、時間の経過とともにレンズ自体の水分が乾いてきます。
コンタクトレンズが乾くと周りの水分を吸い取るので、涙が奪われて目が乾きます。
目薬の使い過ぎ
目を保湿させようと何度も目薬を差す行為が、逆に目の乾燥を招く場合があります。
涙の成分が一緒に流れてしまい、いくら差しても一時の潤いにしかなりません。

目薬が逆効果になることもあるのですね
ストレス
ストレスが溜まると自律神経が乱れますよね。すると涙の分泌量が少なくなり涙の質も低下してしまいます。

ストレスは涙にも影響を及ぼすのですね
そうして目が乾くことで余計にイライラして悪循環に繋がってしまいます。
目が乾く仕組み
乾燥の原因を紹介しましたが、さらに深掘りして目が乾く仕組みについて追及していきます。
まばたきの減少
パソコンの操作などで集中し過ぎるとまばたきの回数が極端に減ってしまいます。
普通3秒に1回のまばたきが十数秒に1回になってしまうことも。
通常はまばたきにより涙の膜が目全体に広がるのですが、まばたきが少ないので涙の膜が途切れてしまい乾燥しやすくなります。
- VDT症候群
- パソコンやテレビ、スマホに集中しすぎて目や体、心に支障が出る症状のことです。現代人には多いでしょう。
コンタクトによる影響
そのまま水分はレンズを通して蒸発していくので、目もレンズも乾燥して不快感を覚えますね。
- コンタクトは清潔に
- コンタクトに傷や汚れが付いたまま装着していると、涙の膜が不安定になり薄くなったり途切れたりします。
コンタクトは常に清潔な状態で使用しましょう。
目薬が逆効果に
目が乾くので市販の目薬を1日に何度も差す、という方いますよね。
でもそれは間違っています。何度も差すことで目の乾燥を防ぐ大事な涙ごと流してしまっているのです。

目がスッキリするから何度も差してしまいがちですが逆効果です
- 目薬の種類に注意
-
さらに怖いのが、市販の目薬には「血管縮小剤」が含まれることがあります。目の充血を緩和する目薬に多いですね。
しかしこれは血管が収縮される効果があるので、目の機能が弱まりさらに涙の分泌量が減ってしまうのです。
これだと目薬を差している意味が全くありません。目の乾き用の目薬を選んでください。
ストレスとの関係
ストレスを抱え込んでいるとき、自律神経は乱れます。
そのとき涙の分泌を司る副交感神経が乱されてしまい、涙が出にくくなるのです。
通常は目が乾くと反射的に涙が分泌されるのですが、機能低下によってずっと乾いたままになってしまうのですね。
目の乾燥が引き起こす症状・眼病
ドライアイ
ドライアイは涙の量が減少したり、涙の膜のバランスが崩れて目全体に潤いが届かなくなる病気です。
その結果目は常に乾いた状態になってしまい、目が疲れる・物がかすんで見える・ごろごろした不快感があるなど不調を引き越します。
シェーグレン症候群
ドライアイの原因の一つともいわれるシェーグレン症候群は、目だけでなく口、鼻、皮膚の乾きや関節の痛みを伴います。
全身の分泌腺に障害が起きているのが原因となるのです。
原因の一つと言ってもドライアイ患者の全体の1割にも満たない数字なので、目以外に異常がなければシェーグレン症候群ではないでしょう。
角膜炎
目の乾きのよって角膜の保護が十分できていなかったときに、細菌やウイルスが角膜に付着すると角膜炎になります。
普段は涙の膜に守られて清潔であるはずの角膜が、乾燥によって無防備になっていたということですね。
目の違和感や痛み、激しい充血などの症状が起きるので速やかに病院を受診してください。
目の乾きの予防・対処法
スマホ・パソコンを一旦休憩する
スマホやパソコンを長時間使用するときは目の休憩時間を設けてください。
30分作業したら1分間程度の休憩を取りましょう。目を閉じても良し、遠くの景色を見るもよし、大きくまばたきを繰り返すも良しです。

これはテレビにも同じことが言えます
休憩時に眼球を上下左右に動かすのも効果的。緊張した筋肉がほぐれますね。
一旦休憩を挟むことで目もリフレッシュして活性化するので、目の乾燥や視力低下を未然に防ぐことができるのです。
水分補給
涙の分泌が足りない人は、元となる水分が足りていない場合もあります。
目の乾燥は体の乾燥でもあるのでこまめな水分補給を行ってください。喉が渇いたと思うより前に水分を摂取することが大事です。
- 水以外でもいいの?
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出来れば軟水にしてください。癖が無い軟水はそのまま涙の成分になるとも言われています。
コーヒーや甘いジュースなどで水分補給するのは控えましょう。カフェインや糖分の摂りすぎで涙も増えません。
人は1日に体重の4%の水が必要と言われており、食事で摂取する水分を抜かしても1リットル強の水分補給は必要です。

体重50キロだと2リットル、70キロだと2.8リットルですね
体の水分が十分に保たれると、涙に使われる水分も保持されて分泌が正常になります。
目薬をさす
先ほどの目の充血用の目薬ではなく、目の乾き専用の目薬を使用してください。

涙の膜を保つ成分が入っている目薬を選ぶことが大切です
目の乾きに有効的なのが「ヒアルロン酸ナトリウム点眼液」と記載がある目薬です。
涙が乾かないように目に留めてくれる成分になります。これに加えて涙の元になるミネラルが多く含まれる目薬が良いですね。
- 目薬を差すタイミングは?
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目薬は1回1~2滴を1日3~4回差してください。
目薬を差した後はしばらくまぶたを閉じて目頭を軽く押さえます。目薬が涙点から流れていかないようにするためです。
- 点眼液依存症
- 1日に何度も目薬を差してしまう方は、点眼液依存症かもしれません。頻繁に差すことで「涙を分泌しなくても目が潤う」と組織が勘違いしてしまい涙や油の分泌が減ってしまいます。

正常な目になるためには1日の点眼回数を守り正しく使いましょう。
目を温めて血行をよくする
ホットタオルやホットアイマスクで目を温めると、目の周りの血流が良くなってじんわりしてきます。
蒸気でも目が潤って一時的に乾燥が気にならなくなりますよね。
さらに血流改善の効果は根本的に目の乾き解消にも繋がるのです。
- 油分量がアップ
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目が温まり血流が改善されることで、マイボーム腺からの油の分泌量が増えます。
涙が蒸発しないように保護するための油のことで、油が十分だと目の乾燥対策になりますね。
部屋の湿度を適切にする
部屋の温度によって湿度を調整することができます。
- 目に良い湿度とは
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部屋の温度が20℃の時、湿度は50%ほどで、それを下回ると目や皮膚の乾燥が始まります。
25℃になると55%、28℃だと65%です。
乾燥対策ができる湿度は55~65%なので、部屋の温度は25℃~28℃が適していると言えますね。

部屋の温度調節で目の乾燥対策をしましょう