ルテイン(ルティン)サプリの過剰摂取

この記事でわかること
  • 一般的に天然ルテインの副作用はない
  • 合成ルテインの過剰摂取は注意が必要
  • 明確な目標量はないが1日6mg~10mg程度が目安

ルテインの過剰摂取で副作用や悪影響がある?

ルテイン(ルティン)の副作用

現在は天然ルテインによる副作用は確認されていません。

ルテインの安全性に関する様々な研究が行われてきましたが、どの研究でもルテインの過剰摂取で副作用や身体の不調はあらわれないという事がわかっています。

ルテインの安全性に関する研究/議論
  • 1日30mg程度のルテインを食事で摂取しても問題ない(厚生労働省基礎研究班)
  • 1日2mg/kgまでの摂取は問題ない(JECFA)
    ※体重1kgあたり2mgの摂取はOK
    (体重50kg=摂取上限100mg)

参考(研究・データまとめ)

食事では30mg程度でも問題ない

β-カロテンおよびルテインを食事成分として大量摂取した場合(30mg/日程度)には,血漿に移行したそれぞれのカロテノイドがプロオキダントとして害作用をもたらす可能性は低いと考えられた.

BW(体重)1kgあたり2mgが許容量

A group ADI of 0-2mg/kg bw for lutein from T

英文中のADIとは一日摂取許容量、BWは体重、Tはマリーゴールドのことです。また、JECFAは国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)合同の食品添加物に関する会議のことです。

この結果に対してはJECFAとEUでは見解が分かれていたりはしますが、JECFAの見解としては「体重1kgあたり2mg程度なら問題ない」ということになっています。

自然のカロテノイドの一種だからこそ副作用の心配はありません。

体内で合成できないルテインなので、過剰摂取よりも不足する方が問題です。

合成ルテイン過剰摂取の副作用-石油由来ルテインに注意

ルテインの過剰摂取で副作用や悪影響がある?」で紹介したデータは全て天然ルテインのデータです。

ソースは現在調査中ですが、一般的に合成ルテインを過剰摂取することで起こるという話があります。

合成ルテインの過剰摂取による症状
目のかゆみ、目の腫れ、咳、胸焼け、喘息、吐き気、嘔吐

石油由来のルテインには注意が必要ですが、天然のルテインでは副作用や悪影響も確認されていません。

食事ならもちろん問題ないのですが、サプリメントを利用する場合は「マリーゴールド由来」のルテインサプリを選びましょう。

ルテインの1日あたり目安摂取量

ルテインの1日の目安摂取量についても、明確には決まっておらず、いろいろな見解があります。

ルテインの目安摂取量
  • 1日10mg推奨(アメリカ検眼協会)
  • 1日4.2mg以上推奨(アメリカ農務省)
  • 1日6mg以上が眼病対策に有効

参考(研究・データまとめ)

ルテイン摂取の推奨量は10mg以上

表1.AMD用抗酸化サプリメントの1日推奨量

  • ルテイン10mg+ゼアキサンチン2mg

※これより高い用量も可能

ルテイン10mgとゼアキサンチン2mgが効果的だというデータです。「これより高い容量も可能」とあるので、ルテインは10mg以上、ゼアキサンチンは2mg以上摂っても問題はないということになります。

※多く飲んだら効果が出やすくなる…ということを意味しているわけではありません。

4.2mg以上が適切

Optimal levels in this study were as follows: β-carotene 2.5–5.9 mg/day; α-carotene more than 1.5 mg/day; and lutein and zeaxanthin more than 4.2 mg/day.

アメリカの農務省のデータです。1日4.2mg以上のルテイン摂取が推奨されています。

摂取量の上限に関しては言及されていません。

1日6-10mgのルテイン摂取が良い影響

Some positive health effects have been seen at dietary intake levels of 6–10 mg/day.

1日6mg摂取で加齢黄斑変性予防

Dr. Johanna M. Seddon and associates at Harvard University found that 6 mg per day of lutein led to a 43% lower risk for macular degeneration (1).

1日6mgのルテイン摂取が加齢黄斑変性を予防する効果が認められたという例です。同記事ではルテインの適切な摂取量は6mg~30mgとされています。

6mg以上摂取で黄斑変性・白内障予防

The studies referenced here suggest an intake of 6 mg or more per day to decrease the risk of developing AMD and cataracts.

AMDは加齢黄斑変性、cataractsが白内障です。

6mg以上のルテイン摂取が加齢黄斑変性と白内障のリスクを減らすことができるというデータになっています。

ルテイン10mgとゼアキサンチン2mgが効果的

Although there is no recommended daily intake for lutein and zeaxanthin, most recent studies show health benefits in taking 10 mg/day of a lutein supplement and 2 mg/day of a zeaxanthin supplement.

ルテインはもちろん、ゼアキサンチンを一緒に摂ることが推奨されています。

ルテインとゼアキサンチンの相乗効果については「摂取比で吸収力・効果UP!ルテインとゼアキサンチンの黄金比」を参考にして見てください。

日本でもアメリカでも正式な摂取量は決められていませんが、6mg~30mg程度が目安になりそうです。

栄養は食事から摂るのが基本なので、ルテインを多く含むほうれん草小松菜をたくさん食べるようにしましょう。

ただし、ルテイン含有量が多い「ほうれん草」でも4~5束で10mg程度と、簡単には補えないうえに「油を使って調理」しないとルテインを効率的に吸収させることができません。

ルテインくん

油を使わなければならないのはルテインが油溶性だからです

さらに、ルテインはゼアキサンチン(目に良い成分)との相性が良く、黄金比で摂取することでお互いの効果を高め合うことができます。

「食事からは難しい」「ゼアキサンチンと同時に」ということを考えると、サプリメントがおすすめです。

ルテイン・ゼアキサンチンのサプリといってもいろいろなものがありますが、「ルテイン10mg以上」「ゼアキサンチンが黄金比で」というサプリで一番おすすめなのが「めなり」です。

めなりのその他の魅力については「ルテインサプリを徹底比較」でまとめているので参考にしてみてください。