- この記事からわかること
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- 眼精疲労・ドライアイにはおすすめできない
- アイボンは花粉症・眼病予防対策に
- 使用上の注意を守らないと逆効果
眼精疲労・ドライアイにアイボンはおすすめできない
涙も洗い流してしまう
目を保護して守っているのは涙です。ドライアイの人は特に涙の分泌が少ないですよね。
それなのにアイボンで目を洗うことで今ある涙まで流されてしまうのです。

ドライアイには逆効果です
洗眼液で目の表面を洗うと一時的に潤ったと感じるかもしれませんがそれは間違っています。
アイボンには保湿成分は入っていません。角膜保護成分は入っていますが、それは角膜と涙の膜を繋ぎ止める成分です。
涙自体が流されてしまうと意味がありませんね。
- 角膜保護成分とは
- アイボンには涙の層が安定して角膜を保護できるように、角膜と涙を繋ぎ止めるためのコンドロイチン硫酸ナトリウムが含まれています。
角膜の傷が悪化
ドライアイや眼精疲労を抱えている方は角膜に傷がついています。
アイボンで目の洗浄をするときにパチパチとまばたきをしますが、液中に流れた汚れやゴミがまた角膜に傷を付けるのです。
じっくり洗おうとまばたきをするたびに汚れや雑菌が浮遊して角膜の傷は増えてしまいますね。
- 眼球以外の汚れ
- アイボンをするときは目の中の汚れだけでなく、まつ毛やまぶたについたゴミも液中に入ります。
目の中の汚れと周りの皮膚やまつげの汚れが揃って角膜を傷つけるのですね。
ムチン膜も流れる
涙の膜は、ドライアイでは壊れており眼精疲労なら不安定になっていて角膜の保護も不完全な状態です。
- 涙の膜は3層
- 涙の膜は、角膜側からムチン層→水層→油層と3層になっています。
このムチン層が涙を留めているのですが、アイボンのやり過ぎでムチン層も剥がれやすくなるのです。
ムチン層が剥がれると涙や油も無くなって角膜がむき出しになってしまいますよね。
眼精疲労やドライアイの人が目をスッキリさせようと何度もアイボンをすることで、角膜が傷つきやすい状態に誘導していることになります。
- アイボン中毒?
- アイボンで目を洗浄するとものすごい爽快感を得られます。これがクセになり1日に何十回も洗浄してしまう人は要注意
眼精疲労は改善しない
目の疲れをアイボンで改善させようとしても意味はありません。アイボンは眼精疲労のために作られた製品ではないのです。
目の血行促進や筋肉のコリ解消などの効果も得られないので、眼精疲労の対策・改善にはオススメできません。
- 使用自体はOK?
- 眼精疲労の方でも目にゴミが入ってどうしても取れないときだけはアイボンを使って問題ありません。
アイボンの危険性・注意点
ドライアイ
ドライアイの方はアイボンによって涙が洗い流されて余計に乾燥を招きます。
アイボンを繰り返すことで涙の膜が剥がれやすくなり、そこに細菌や汚れが付着することで角膜炎や結膜炎に繋がることもあります。
- 使用上の注意にも記載あり
- アイボンの使用上の注意にも、眼球乾燥症候群(ドライアイ)の診断を受けた人は使用前に医師に相談するよう記載されているのです。
そのためドライアイの人が独自の判断でアイボンを使うことは本来禁止されているのです。
症状の悪化に繋がるので、ドライアイの方は眼科医に相談してください。
マツエク
最近の女性はマツエクをしている方が多くなってきましたね。つけまつ毛とは違って自分で取ることができません。
でも「目にゴミが入って中々取れない時にアイボンをしたい」、という場合があると思いますがマツエク装着時にアイボンはOKなのでしょうか?
答えはNOです。
まずマツエクを接着しているグルーは完全に乾くまでに24時間以上かかります。
- グルーとは
- グルーは自分のまつ毛とエクステを接着させる合成接着剤です。
マツエクを付けた当日はもちろんのこと、その後もアイボンをすることでグルーの成分が洗眼液に溶け出る可能性が大。
さらにマツエクを長持ちさせるために目元の洗顔やメイク落としが疎かになりがちです。
すると汚れや細菌が溜まってしまうので、尚更アイボンはしない方が良いですね。

マツエクも長持ちしなくなります
どうしても目のごみが取れなくて洗眼したいという緊急時にだけ使用してください。
- 化粧も同じ
- アイメイクをしている方ももちろんアイボンは控えてください。化粧品の成分が目の表面を容赦なく傷つけます。
カップの洗浄
洗眼する前と終わった後にはカップを十分にすすぐ必要があります。汚れが残っていると不衛生です。
そしてしっかり乾燥させてください。水滴が付いたまま長時間放置すると雑菌が繁殖します。

目の周りもカップも清潔にしてから使用しましょう
さらにカップの共有も絶対にしないでください。他人の眼病をもらうこともあれば移すこともあります。
アイボンの効果
いままでとは逆に、どんな場合にアイボンがおすすめなのかについても確認しておきます。
花粉症
花粉症だと花粉が目について痒みや涙が止まらなくなりますよね。特に花粉の時期であれば目に付着する量が増えてしまいます。
そういう時は「目を洗う」ことが大切になりますのでアイボンで花粉を洗い流しましょう。
アイボンは目の表面だけでなくまぶたの裏側まで洗うことができます。
- 点眼液との違い
- 点眼液は目のかゆみ・違和感・充血などの症状を緩和するものです。
目の中に花粉が残っている場合、点眼液だと一時的な緩和にしかなりません。
アイボンで目に潜伏している花粉をしっかり落とすことで花粉による症状を抑えることができます。
目の状態や目的に合わせて使い分けることが大切です。
眼病予防
日常的に目の中にゴミや埃が入り込む場面はたくさんあります。汚れた手で目をこすったり、化粧品で汚れた手で目を触ったりと様々。
海やプールに入った後も虫や雑菌、塩素が目に付着して不衛生な状態です。

放っておくと眼病に繋がります。
そこでアイボンで目の汚れを洗い流してあげます。異物や雑菌を洗い流して眼病を予防できますね。
汚れが気になるからと何度もアイボンで洗うのではなく、1度洗った後は涙の洗浄能力に任せておきましょう。
コンタクト
日中コンタクトを付けていると様々な汚れがコンタクトに付着しています。
夜コンタクトを外したとき、洗浄液でしっかり洗ってから保存容器に入れると思いますが、そのときアイボンで目を洗うと効果的です。
コンタクトに付いた汚れやゴミが眼球に付着したままの可能性があり、コンタクトを外してすぐ寝る場合は涙の洗浄が難しくなります。
- 目ヤニの正体
- 目に汚れが残ったまま寝ると、睡眠中はまばたきをしないため涙と共に排出されるはずの汚れが目元に残ってしまいます。
前日の目の汚れが酷いと、翌朝の目ヤニが多くなって目が開けられない事態になるかもしれません。

起きているときはまばたきによって汚れは鼻を通って排出しますね
そのため、コンタクトで溜まった汚れはアイボンで洗浄してから睡眠に入ることで目の汚れを溜めなくて済みます。
角膜保護
アイボンにはコンドロイチン硫酸ナトリウムが含まれています。
これは角膜が涙をはじこうとするのと繋ぎ止めて、角膜がむき出しにならないように保護しているのです。

目の層にもコンドロイチン硫酸が含まれます
これによって涙の層が安定して、角膜は守られます。
黄砂
黄砂やPM2.5の予報が出ているとき、外出時は鼻や口を押さえますが目は中々隠せません。
それらはただの砂ではなく、大気中の化学物質や汚染物質を含む細かい粒子なので、目に付着するとアレルギーや炎症に繋がります。

中国の大気汚染はひどいですよね
防塵フレームメガネがあればよいですが花粉症でない限り持ち合わせていませんよね。
そんな時もアイボンは目の汚染物質をしっかり洗浄してくれます。
- 粒子が小さい?
- 黄砂は花粉の1/7ほどの小ささ、PM2.5になると1/12まで小さくなります。
アイボンで小さな粒子の物質も洗い流して炎症や眼病を未然に防ぐことが可能です。