小松菜に多く含まれる成分・栄養素
- ビタミンA・C・E
- カルシウム
- 鉄
- カリウム
- βカロテン
- 食物繊維
- ルテイン
小松菜の目への効果
ルテイン
小松菜にもルテインは含まれます。生の小松菜100g当たり7590μgのルテインが含まれるのは緑黄色野菜の中でも多いです。
紫外線やパソコン、スマホの光を浴びた際に発生する活性酸素を除去して目を守ってくれます。
- どのくらい食べると良いの?
- 1日6~10mgのルテインを小松菜で摂取しようとする場合は、毎日1束近くを食べなければならないので少し大変ですね。
小松菜だけでルテインを摂るのではなく、サプリメントなどにプラスして小松菜を食べると良いですね。
ビタミンA(βカロテン)
βカロテンは小松菜などの緑黄色野菜に含まれる自然色素のカロテノイドの一種です。
ルテインのように強力な抗酸化力を持つ栄養素なので、体内や目の活性酸素を除去して眼病の予防に役立ちます。

βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。
ビタミンAは粘膜を保護して免疫機能を維持したり、視力を正常にしたりと目の健康を守るのです。
またビタミンAが不足すると暗い場所での視力が著しく衰える夜盲症になるので注意しましょう。
- 夜盲症
- 薄暗くなると物が見えにくくなる状態です。生まれつきの場合(先天性)と、ビタミンAの欠乏などによる場合(後天性)があります。
これは、網膜にある「ロドプシン」という明暗を感じる視覚色素がビタミンAによって作られるためです。
ビタミンAは目にとって欠かせない栄養素なのですね。
ビタミンC
ビタミンCは眼球に最も多く存在しているビタミンです。
目の周りの組織の新陳代謝を促進させて、水晶体や周りの筋肉などの衰えも防止して若々しく保ちます。

ビタミンCは肌の新陳代謝を促進することでも有名ですね。
筋肉を直接鍛えることはできなくても、たんぱく質の利用を促進するので目の筋肉がしっかり作られ働きますね。
そしてビタミンCは抗酸化力にも優れた効果を発揮します。
- ビタミンCの抗酸化作用
- 水晶体や目の周りの細胞を活性酸素から守り老化を防ぎます。白内障予防や目の下のクマ、シワも改善するので若返りの味方です。
レモンやアセロラに多い印象のビタミンCは小松菜にも多く含まれるのです。
ビタミンE
ビタミンEは血液の循環を良くするために、目の細胞の老廃物をスムーズに排出します。
そして目に必要な栄養素を眼球の中まで循環させることで、眼精疲労を改善することも可能。

若返りビタミンとも呼ばれています。
ビタミンEは抗酸化作用に優れているので、紫外線やブルーライトの酸化ストレスから目の機能を守り若々しさを保ちます。
水晶体や毛様体筋の衰えを防止して視力低下を防いでくれるのです。
体全体が活性化することで目にも活力を与えてピント調節機能も正常化してくれるでしょう。
カルシウム
カルシウムといえば骨や歯を丈夫にするイメージがありますが、実は目の健康維持にも一役買います。
カルシウムは99%が骨や歯に配分されますが、残りは筋肉や神経、血液などに送られているのです。

その残り1%が意外と重要な役割をしています。
筋肉や神経に送られたカルシウムのうち、一部が白目の一番外側である強膜に届いて眼球を守る力を維持しているのです。
この強膜の機能が低下すると、眼球が正常な形を保てなくなり軸性近視や異常屈折などに視力低下に繋がってきます。
そのためカルシウムが豊富な小松菜は目の健康を維持するのです。
- 軸性近視とは?
- カルシウム不足で眼球の形が保てず長くなったことで、角膜から網膜までの距離である「眼軸」が長くなり近視になります。
- 異常屈折とは?
- 眼軸が長くなることで網膜にピントが合いづらくなったり、水晶体の厚さや屈折の調節がうまくいかない状態を異常屈折と言います。
カルシウムを十分に摂取して眼精疲労や視力低下を予防しましょう。
鉄分
鉄分が不足すると眼精疲労が悪化します。
鉄分の働きとして、血中のヘモグロビンになり全身に酸素を運んでいますね。

貧血対策にも最適な鉄分。
鉄分不足だと酸素が運ばれにくくなるので、体や目の疲れがなかなか取れません。
目にも酸素が送られないことで眼精疲労の症状が治らず、悪化してしまうことも。
小松菜には鉄分が豊富に含まれているので、デスクワークの多い方は積極的に摂って疲れを癒してくださいね。
小松菜の健康効果
アンチエイジング
小松菜にはアミノ酸の一種である「プロリン」が多く含まれます。
これはコラーゲンの主要成分であり、肌に潤いをもたらす成分として重要な役割を果たすのです。

天然の保湿成分です。
またβカロテンやビタミンCなども肌を活性化させるのでハリやツヤを期待できます。
小松菜によるアンチエイジング効果で美肌を目指せますね。
免疫力向上
小松菜に含まれるビタミンEは免疫細胞の働きを促進する作用があります。
ウイルスや細菌が体内で発見されると、活発になった免疫細胞が撃退してくれるので免疫力がアップします。
さらに小松菜にはイソチオシアネートが含まれるのでさらに免疫力が向上するのです。
- イソチオシアネートとは?
- 辛み成分で、体内の解毒酵素や抗酸化力の働きを高めます。また免疫細胞の数自体を増やす作用もあるのでより丈夫な体になれますね。
小松菜で免疫力を上げて強い体を目指せます。
むくみの予防
むくみ解消に期待ができるカリウムが含まれます。細胞の浸透圧や水分調整をしているので、余分やナトリウムや水分を排出するのです。
小松菜の緑色の色素であるクロロフィルもデトックス作用があるのでスッキリしたボディラインに整えてくれるでしょう。
ストレスの軽減
ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれており、これらはストレスに対しての抵抗力を高めてくれます。
気持ちを落ち着かせてイライラも抑制するのです。

イライラしている人はカルシウム不足の場合が多いです。
骨や歯を丈夫に
小松菜のカルシウム含有率は、野菜の中でもトップクラスに入るほどです。
骨や歯を丈夫にするためにはカルシウムは必要不可欠ですね。またカルシウム不足は骨粗しょう症を引き起こす心配もあります。

骨密度が低下すると骨折にも繋がります。
小松菜には骨の形成に必要とされるビタミンKも含まれているので、骨の成長・強化には最適ですね。
貧血の予防
ホウレン草よりも鉄分が多い小松菜は貧血の予防にオススメです。
鉄分が血液のヘモグロビンとなって全身を巡るので、立ちくらみやフラつきも防ぐことが出来ますね。
また鉄の吸収を高めるビタミンCも小松菜には豊富に含まれるので、貧血気味で悩んでいる方は積極的に摂りましょう。