飲み方

この記事でわかること
  • 吸収力が良いルテインはフリー体ルテイン
  • 飲むタイミングは食後がおすすめ
  • 一緒に摂るとルテインの吸収力を高める成分がある

ルテインは1つだけではなく、複数の種類があります。吸収率の高いものや、天然のもの、副作用の心配があるものまで様々。

そして摂取するタイミングで効果を高めることもできるのです。

ルテインくん

ただルテインを摂っていれば良い訳ではないのですね。

さらにルテインと共に摂取すると、吸収力をアップさせてより目の健康効果を高めてくれる成分もあります。

ルテインの効果を最大限に引き出す方法について紹介しましょう。

吸収力が違う3種類のルテイン

ルテイン(ルティン)の種類

フリー体ルテイン

ほうれん草やケールといった緑黄色野菜に含まれるルテインは、そのままの形では体に吸収されないのです。

このような植物から抽出したものを「ルテインエステル」と言います。

ルテインくん

ルテインエステルは純粋なルテインではないのです。

これは、ルテインに脂肪酸がエステル結合されたもので、未精製のため吸収されません。

脱エステル化された「フリー体ルテイン」のみが、人の体内に存在するものと同じ精製されたルテインなのです。

そのためフリー体ルテインは摂取するとそのまま体内に吸収されて効率よく働いてくれますね。

ルテインくん

ルテインを摂るならフリー体ルテインを選びましょう。

天然ルテイン

マリーゴールドなどの植物から抽出される安全で品質も良いのが天然ルテインです。

これは先ほどのルテインエステルと同じく未精製の状態であり、同じものが体内に存在することは無くそのままでは吸収されません。

未精製のルテイン
精製されていない天然ルテインは、「フリー体ルテイン+脂肪酸」で出来ています。

摂取された天然ルテインは、体内の消化酵素の力を借りることで加水分解されます。

脂肪酸が取り除かれて初めてフリー体ルテインと同じになり体内に吸収されるのです。

ルテインくん

天然ルテインは副作用がなく安心して摂取できます。

フリー体ルテインより吸収面で効率が悪くても、分解してから吸収されるのでルテインの効果は得られますね。

合成ルテイン

天然由来のルテインと異なるのが合成由来のルテインです。合成ルテインは石油を原料として合成して作られています。

化学的には同じで、天然でも合成でもカロテノイドの一種であることに変わりはありません。

ルテインくん

合成ルテインが作られるのには理由があるのです。

マリーゴールドの花からルテインをたくさん作ろうとした場合、原料が不足してしまいます。

そして手間も時間もかかるのでコストがかかり生産者にとっては効率が悪いですよね。

そこで原価が安くて短時間で作ることが出来る合成ルテインが誕生したのです。

ルテインくん

格安でルテインを作ることが出来るなら生産者はそちらを選んでしまいがちです・・

しかし、副作用があります。目の腫れや痒み、胸焼けや咳などの症状が出てしまう可能性も。

特に喫煙者やアルコールを多量に摂取している人は副作用が出やすく、喫煙者の場合は肺がんのリスクも高まるのです。

市販に売られている格安のルテインサプリをよく見てみると、合成ルテインかもしれませんね。

ルテインサプリを飲むタイミングは食後がおすすめ

食後

ルテインは脂溶性ビタミンに分類されます。脂溶性というのは油に溶けやすいということですね。

もし空腹である食前にルテインを摂取すると、胃の中は空っぽで脂がないのでルテインが吸収されずに効果を発揮できません。

ルテインくん

ルテインの効果が出ないという人はタイミングが間違っているかもしれません。

食後にルテインを摂取することで食事に含まれる脂が胃にある状態になり、ルテインが溶け出して効率よく吸収できるのです。

あくまでサプリメントは薬ではないので正確に飲む時間が決められているわけではありません。

ですが、ルテインは脂でしっかり溶かさないと吸収されずに体外に排出されてしまいます。

ルテインくん

ルテインを摂っている意味が無くなります。

勿体ないことにならないように、ルテインの性質を知ったうえで食後に摂取してうまく体に摂り入れましょう。

ルテインの吸収力を高める成分

成分

ゼアキサンチン

ルテインと同様に緑黄色野菜に含まれるゼアキサンチンは、天然色素カロテノイドの一種です。

元々はルテインと同じものが、体内の代謝によって作り変えられたのがゼアキサンチンなので、構造や働きがそっくりなのが特徴。

目の黄斑部や水晶体に存在するのもルテインと似ていますね。

ルテインくん

2つが合わさると効果が格段にアップします。

ルテインは目の黄斑部周辺に存在しており、黄斑部の中心部にはゼアキサンチン多いので、合わせて効率よく黄斑部の健康を守ります。

両方が強い抗酸化作用によって紫外線やブルーライトの刺激から守り、白内障や黄斑変性症も防ぐのです。

特にその比率が「ルテイン5:ゼアキサンチン1」の場合に最も効率よく働くことが分かりました。

AREDS2
米国の研究結果によると、4000人以上を対象とした「AREDS2」という試験でルテイン10mgとゼアキサンチン2mgが最も目に良い比率であると判明しました。

ルテインとゼアキサンチンの比率を考えたサプリメントもあるので、目の健康や眼病予防には最適ですね。

元々同じルテインだった2つは、相性良く働いてくれるので合わせて摂取することが重要になります。

亜鉛

ルテインとの相乗効果に期待できる成分として亜鉛があります。

亜鉛は動物性食品に多く含まれるミネラルで、たんぱく質や核酸の代謝に関わっています。

ルテインくん

目の網膜の細胞代謝も助けています。

網膜や、脳、筋肉にも亜鉛は含まれていて、ルテインや抗酸化ビタミンと一緒に摂取するとその効果をさらに引き上げることが分かっているのです。

さらに、目が光を感じるために必要な「ロドプシン」という光の認識を司る視物質にも関わります。

ロドプシンを合成する際にはビタミンAが必要となりますが、亜鉛がビタミンAを運ぶ役割を担うのです。

ルテインくん

スムーズに運ぶので光を感じる機能が正常になるのですね。

ルテインの効果を引き出すだけでなく、目の視機能も正常にする亜鉛は積極的に摂り入れたいですね。

アントシアニン(特許取得ビルベリー)

特許取得ビルベリーには、普通のブルーベリーに比べてアントシアニンが6倍も多く含まれています。

ルテインを届けるために必要な青色成分で、効果生や独自技術が認められてアメリカで特許を取得しました。

ルテインくん

今までにないビルベリーエキスということです。

この特許取得ビルベリーをルテインと同時に摂取することで、吸収率は179%もアップするのです。

さらにアントシアニンの濃度が高く、吸収率や持続力が約2倍にもなります。

ルテインくん

ルテインの力を最大限に引き出してくれるのですね。

アントシアニン自体の効果として、ロドプシンの再合成を促したり、眼精疲労を改善したりとそれだけでも効果はあります。

そして網膜に張り巡らされた毛細血管の保護や強化、血液循環の向上、角膜や水晶体に含まれるコラーゲンを安定させる作用もあるのです。

ルテインとの相乗効果と共に、それだけでも十分目の健康を維持してくれるアントシアニン(特許取得ビルベリー)は目の健康にとても効果的ですね。