こちらはルテインとゼアキサンチンの関係について解説しているページです。
- ゼアキサンチンとは?ルテインとの違いは?
- どんな効果がある?
- ルテインとゼアキサンチンの黄金比率って何?
このようなことについてまとめています。
ゼアキサンチンとは
- カロテノイドとは?
- 自然界に見られる600種類以上ある色素のこと。野菜や果実に含まれる、黄色・橙色・赤色などの色素類の総称です。
ゼアキサンチンは橙色~黄色の色素成分で、ルテインの構造異性体でもあります。
- 構造異性体とは
- 構成は似ているが、原子の結合関係が異なるものです。
実はゼアキサンチンは元々ルテインと同じものです。体内の代謝によってルテインが作り変えられたものがゼアキサンチンとなります。

そのためルテインと構造や働きがそっくりなのです。
ゼアキサンチンはパプリカやほうれん草、とうもろこしなどにも含まれています。
目の黄斑部や水晶体に存在しており、この部分に存在するカロテノイドはルテインとゼアキサンチンだけです。
- ゼアキサンチンは年齢と共に減る
- ゼアキサンチンは40歳を過ぎると体内で作られなくなり、その量がどんどん減ってしまいます。量が減ると目の疾病に繋がることも。
視力低下に繋がるような目の病気を予防するために、ゼアキサンチンを食事やサプリメントから摂取しましょう。
体が衰えるのと同じように目も老化が進んでしまいます。
ゼアキサンチンの効果
- 黄斑部について
- 瞳の中で最も光が集まりやすく、視力を支える重要な部分です。網膜の中心部で視細胞が密集する場所。
黄斑部にルテインやゼアキサンチンが存在することで、紫外線やブルーライトのダメージを直接受けずに済みます。
特にブルーライトは光の波長が短くて強い光なので、目に与えるダメージが大きく活性酸素が発生しやすいのです。
ゼアキサンチンはルテインと共にその活性酸素を除去します。さらにブルーライトを吸収する働きもあるのです。

目の健康に欠かせないのですね。
また、黄斑部を守っているゼアキサンチンは、白内障や加齢黄斑変性の発症を抑えるのにも効果的です。
- 白内障
- 紫外線などの有害な光が原因で、水晶体に活性酸素が溜まりダメージが蓄積されると、水晶体が白く濁って白内障になってしまいます。
- 加齢黄斑変性症
- 目の黄斑部が活性酸素により酸化して機能が低下します。視界がゆがんだり部分的に見えづらくなったり、視力低下も起きます。
これらの疾病を防ぐために、目に溜まった活性酸素をゼアキサンチンで除去して未然に予防しましょう。
ルテインとゼアキサンチンの黄金比率

ルテインが6mgであればゼアキサンチンが1.2mg、同じく10mgなら2mgという比率になります
【黄金比率の研究】AREDS2
アメリカで実施された「AREDS2」という試験において結果が証明されているのです。
全米で4200人の加齢黄斑変性の患者に5年間、目の栄養に関する新しい知見を得るために、ルテインとゼアキサンチンを摂取し続ける実験が行われました。
ルテインとゼアキサンチンを摂取した患者は加齢黄斑変性の進行リスクが10%低下したのです。
そのときに効果的だった比率が、ルテイン10mg+ゼアキサンチン2mg(5:1)です。

他の比率だと有意な変化は起こりませんでした
通常マリーゴールドの花に由来して生成する場合はルテイン95:ゼアキサンチン5の割合です。
ですがゼアキサンチンの割合を技術的に増やすことで、網膜や黄斑部の健康状態を最適にすることができました。
論文として公開されている信頼性のあるデータなので、ルテインサプリを選ぶときは「ルテインとゼアキサンチンの割合」を確認してサプリを選ぶことが重要です。